Catherine Dodge
- マッカーシー下院議長ら交渉相手と密接に連絡を取り合う-大統領
- マッカーシー議長、今週中の解決「実行可能」-大統領訪日は批判
バイデン米大統領は17日、債務を巡る交渉は妥結し米国はデフォルト(債務不履行)を回避するとの見解を示した。
大統領は日本に向けて出発する前にホワイトハウスで記者団を前に発言。「予算を巡って合意に達し、米国はデフォルトを回避すると私は確信している」と述べた。
マッカーシー下院議長はじめ交渉相手とは密接に連絡を取り合うつもりだと大統領は説明。自身が日本から帰国する21日までに合意が成立することはないだろうとの見方も示した。
その上で「これから数日かけて、議会指導部との話し合いを合意に達するまで続けていく」と語った。
大統領はさらに、メディケイド(低所得者向け医療保険)受給に関する就労義務の要件を厳しくすることには応じたくないと述べつつ、他の社会保障プログラムの交渉について同様の線引きはしなかった。下院共和党は食料購入を支援するフードスタンプの受給要件厳格化も求めている。
大統領は主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)出席後に予定していたパプアニューギニアとオーストラリア訪問をキャンセルした。
しかし、マッカーシー議長ら共和党議員は大統領の外国訪問の決定を批判。議長は大統領が合意への「大きな障害」だと指摘するとともに、「大統領閣下、隠れるのはやめて外国訪問もやめてください」と話した。
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一方、マッカーシー議長は記者団に対し、前日夜に行われたスタッフ間の交渉に短時間参加したことを明らかにした上で、今週中に債務上限の問題を片付けるのは「実行可能だ」と話した。
原題:Biden ‘Confident’ on Reaching Debt Deal as GOP Bashes Japan Trip
Biden ‘Confident’ on Reaching Debt Deal as He Heads to Japan (1)
McCarthy Says Reaching Debt-Limit Deal This Week Is ‘Doable’(抜粋)