ロシア民間軍事会社ワグネルの戦闘員が埋葬された南部クラスノダール地方の墓地に立つ同社創設者プリゴジン氏=4月6日に通信アプリ「テレグラム」に投稿された動画より(AFP時事)
ロシア民間軍事会社ワグネルの戦闘員が埋葬された南部クラスノダール地方の墓地に立つ同社創設者プリゴジン氏=4月6日に通信アプリ「テレグラム」に投稿された動画より(AFP時事)

 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は20日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトを「完全に制圧した」と主張した。ロシア側は既に精鋭部隊の空挺(くうてい)軍が加勢して大半を掌握しているが、ウクライナ軍も反転攻勢を始めて陣地を奪還しており、プリゴジン氏の発言の真意は不明だ。ウクライナ側は否定している。

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 プリゴジン氏はロシア国防省と対立し、刑務所での兵員採用権限も奪われたことで影響力を失いつつある。最近は「弾薬供給不足」を一方的に訴えてショイグ国防相を批判し、ワグネルは対ドイツ戦勝記念日の5月9日までしか戦わないと宣言していた。ただ、バフムトから撤退するという前言を翻すなど、虚実を織り交ぜた情報発信を繰り返している。