[ジュネーブ 19日 ロイター] – 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官は19日、スーダンの戦闘によりこれまでに百万人以上の避難者が発生していると明らかにした。

スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」と国軍は先月から戦闘を展開。数百人が死亡しているほか、最新統計では国内避難者84万3000人、国外避難者約25万人が発生するなどしている。

難民はスーダンに隣接するチャド、エチオピア、南スーダンなどに流入。特にエジプトはこれまでに、最大の11万人余りを受け入れているという。

UNHCR報道官はジュネーブで記者会見し、「われわれのところにやってくる人の多くは、暴力やトラウマにつながる環境にさらされたうえ、困難な旅を経てきており、絶望的な状況にある」と説明。ここ数週間は避難ペースが加速し、エジプトには毎日5000人余りが到着していると述べた。