[ジュネーブ 22日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は22日、台湾を総会に招待しないことを決定した。台湾は参加を支持する声が高まっていると主張したが、中国が反対した。
WHOの総会は21日から30日まで開かれる。
中国とパキスタンが台湾の参加を拒否するよう加盟国に訴えた。南アフリカのエスワティニと、太平洋の島国、マーシャル諸島が台湾の参加に支持を表明した。
中国外務省はWHOの決定を歓迎。「一つの中国の原則が人々の願いであり、国際社会の時代の趨勢であること、いかなる形でも異議を唱えられないことを全面的に示している」との声明を発表した。
同省によると、100近い国が一つの中国原則への支持と台湾の総会参加への反対をWHOへの特別書簡や声明の形で表明。
「中国は一部の国に対し、困惑したふりをしないこと、保健問題の政治化を止めること、台湾問題を口実とした中国への内政干渉を止めること、台湾を利用して中国を支配するという誤った慣行を止めることも求めた」としている。