[上海 23日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均が33年ぶりの高値をつける中、中国では日本株ファンドに資金が大量に流入、運用会社は繰り返し市場リスクへの注意を喚起している。
日経平均株価(日経225)に連動する上海市場の上場投資信託(ETF)2本は純資産価値を大幅に上回っている。
Eファンドマネジメントとチャイナ・アセット・マネジメントのETF運用2社は23日、投資家に3日連続で注意を喚起。
両社は個別に出した声明で「流通市場での価格プレミアムリスクに注意するよう警告する」とし「やみくもに投資すれば、巨額の損失を被る可能性がある」と述べた。
認定金融機関を通じた対外証券投資を認める適格国内機関投資家(QDII)制度の下で投資マネーの向かう先は一握りのETFだ。
華安三菱UFJ日経225ETFの運用資産は今年、2倍以上に膨らみ1億2350万元(1752万ドル)となった。
投資需要はETFの価格プレミアムにも反映される。Eファンド日興AM日経225インデックスETFのプレミアムは19日に一時23%まで上昇した。ETFの規模は今年に入って60%近く拡大している。チャイナAMC野村日経225インデックスETFのプレミアムも19日に18%に上昇した。