[ソウル 31日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の体重は140キロ以上で、「重度の」睡眠障害に苦しんでいるとみられる。韓国の情報機関・国家情報院が人工知能(AI)を使って分析した。
国家情報院の委員は「5月16日に公の場に現れた際は、目の周りにはっきりとしたくまがあり、疲れた様子だった。AIの分析では体重は140キロを超えると推定される」と述べた。
同委員は、北朝鮮が総書記のために不眠症治療に関する最新の医療情報を集中的に収集しているという情報機関の報告を挙げ、金氏は「重度の」睡眠障害に苦しんでいるとみられると述べた。その上で、総書記がアルコールやニコチンへの依存度を高め、不眠症が悪化するという「悪循環」に陥る可能性を注視しているとした。
金総書記の健康状態は通常、国家機密として厳重に管理される。総書記の喫煙量や明らかな体重増加、家族に心血管疾患の履歴があることから、さまざまな憶測が飛び交っている。父親で二代目最高指導者だった金正日氏は2011年に心筋梗塞で死去した。