【ソウル時事】北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長は3日付の談話で、「軍事偵察衛星」打ち上げに関する国連安全保障理事会の緊急会合開催について「非常に不快だ」と反発した。「われわれは軍事偵察衛星打ち上げを含む合法的権利を引き続き行使していく」と主張した。朝鮮中央通信が4日伝えた。
金正恩総書記の妹である与正氏は「軍事偵察衛星の打ち上げは、米国とその追従勢力による限界線を越えた軍事的脅威に対応した措置だ」と正当化した。
同通信は「国際問題評論家」による論評も配信し、国連の国際海事機関(IMO)が打ち上げを批判する決議を採択したことを非難。この評論家は「われわれはこの決議を、事前通報がこれ以上必要ないというIMOの公式の立場を表明したものと見なすだろう」と訴え、通告なしの衛星打ち上げも示唆した。