[7日 ロイター] – トランプ前米大統領が退任後に機密文書を保有していた問題で、連邦検察当局が同氏に捜査対象であることを通知したと、ABCニュースが7日に報じた。

政治専門サイトのポリティコは、検察がトランプ氏に書簡で通知したと伝えた。トランプ氏の弁護士は今週、司法省側と面会したという。

トランプ氏を巡っては、2021年の退任後に機密資料を保有していた問題を連邦大陪審が調べているほか、同氏と側近が前回大統領選の結果を覆そうとした疑惑もある。

検察の広報担当はコメントを控えた。トランプ陣営からもコメントを得られていない。

機密文書を巡る疑惑では、米連邦捜査局(FBI)が昨年8月、フロリダ州のトランプ邸「マールアラーゴ」に家宅捜索を行い、約100件の押収文書が機密扱いと判明。トランプ氏は在任時に機密指定を解除したと示唆しているが、その証拠は明らかにしていない。

ニューヨーク州の大陪審は3月、ポルノ女優に口止め料を払って不倫のもみ消しを図った疑惑を巡り、トランプ氏を起訴した。