[7日 ロイター] – 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は7日、傘下のCNNのクリス・リクト会長兼最高経営責任者(CEO)が退任したと発表した。
これに伴ってCNNに、デービッド・リービー最高執行責任者(COO)や複数のエグゼクティブ・バイスプレジデントで構成する暫定的なリーダーシップチームを発足させた。
WBDのデービッド・ザスラフ社長兼CEOは従業員宛て電子メールで、リクト氏の後任を社内外から幅広く探しているところだと説明した。
ザスラフ氏は「(CNNトップという)この仕事は特に大きな混乱や変化が起きている局面では、決して簡単にできるものではなかった。クリスは全身全霊を注いでくれたが、残念ながらわれわれが期待したような展開にはならなかった」と述べた。
CNNは2022年5月にリクト氏がトップに就任した後も、視聴率の低迷が続いている。最近では月刊誌アトランティックがリクト氏の批判記事を掲載。またリクト氏は、CNNが5月10日にトランプ前大統領の政治集会を報道した際、2020年の大統領選は不正で負けたというトランプ氏の根拠のない主張をそのまま伝えたとして非難を浴びていた。