[ワシントン 21日 ロイター] – バイデン米大統領はモディ印首相の公式訪問中に二国間の防衛・技術協力を深化させる見通しだ。
モディ氏は22日に米議会で演説し、バイデン氏と記者会見を開く。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はバイデン氏がモディ氏との会談で同国の人権状況を巡る懸念に言及する公算が大きいと述べる一方、この問題についてモディ氏に「講義」することはないとの認識を示した。
モディ氏の訪問中には人工知能(AI)、量子コンピューティング分野での合意や、マイクロン・テクノロジーなど米企業によるインドへの投資などが発表される見通し。
サリバン氏によると、バイデン氏は今年インドで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に先立ち、ロシアとウクライナの問題も取り上げるという。
米国務省高官は、ロシア以外から武器を購入するインドの取り組みの一環として、両首脳が22日、非常に高度なシステムを含む軍事システムの共同開発・共同生産について発表すると述べた。
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▽バイデン大統領、モディ印首相に人権問題で講義しない=補佐官<ロイター日本語版>2023年6月21日7:45 午後
[ワシントン 21日 ロイター] – サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、バイデン大統領がインドのモディ首相との会談で同国の人権状況を巡る懸念に言及する公算が大きいと述べる一方、この問題についてモディ氏に講義することはないとの認識を示した。
他国で報道や宗教の自由に問題があると認識すれば米政府としての見解を表明するが「講義しようとたり、米国には問題はないと主張したりするつもりはない」と記者団に語った。
「インドの政治と民主主義制度をどうするかは最終的にインド国内で国民が決定する。米国が決めることではない」と指摘した。
また今回のモディ氏の訪米は中国に関するものではないと述べた上で「軍事、技術、経済分野における中国の役割が議題になる」との見方を示した。
あらゆる面で踏み込んだ戦略的協議と米印関係の全ての側面における具体的な進展が見られるだろうとし「われわれの時代を特徴付けるパートナーシップになるという事実を反映し補強する」と語った。
バイデン、モディ両氏による共同会見は予定されていない。ただホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、この件についてはまだ作業が続いていると述べた。