【パリ時事】2024年パリ五輪・パラリンピック組織委員会の事業契約を巡る不正疑惑で、AFP通信は23日、捜査当局が組織委幹部2人の関係先を20日に家宅捜索していたと報じた。同日はパリ郊外の組織委本部や、五輪施設の建設を手掛ける公社も捜索を受けた。
2人はエティエンヌ・トボワ事務総長と、エドゥアール・ドネリ事業部長。21日に捜索があったパリ市内のスポーツ専門代理店ケネオの共同設立者で、仏メディアは公職との利益相反の可能性を指摘した。
捜査当局は組織委が発注した契約に絡み、公金横領や便宜供与、違法利得の有無を調べている。
一方、ロイター通信によると、フランスのウデアカステラ・スポーツ相は23日の取材に「特に懸念していない。(組織委は)捜査に全面協力している。これまでも会計検査院や汚職防止当局による一連の調査があった。われわれの統治は非常に模範的だ」と述べた。
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