ロシアで反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が保有するメディアグループが活動を停止した。独立系および国営メディアが30日、関係者らの話として一斉に報じた。プーチン政権の圧力を受けた動きとみられ、プリゴジン氏自ら「解散させた」という。
プーチン氏「弱くなった」 ウクライナ侵攻で米仲介主張―トランプ氏
ワグネルは今も募兵拠点を稼働させているが、プーチン大統領は26日、ロシアでの活動禁止に言及。27日には軍の給食事業で巨額収益を上げた関連会社「コンコルド」の不正調査を行う考えも示している。
このメディアグループは「パトリオット」。傘下の「フェイクニュース工場」は2016年の米大統領選に介入して米世論を分断し、トランプ前大統領の誕生に影響を及ぼしたといわれ、米国の制裁対象となった。