【ワシントン時事】バイデン米政権が学生ローンの減免を追求する背景の一つに、米大学の学費高騰がある。NPO「カレッジ・ボード」によると、米国の私立大学の2022会計年度の平均学費は年間3万9400ドル(約570万円)で、各州の公立大は同1万940ドル(約158万円)だった。
NPOの統計によれば、大学の学費は約30年で2倍前後に高騰。部屋代や教科書代、移転費などを加えると、学生1人当たりの年間支出は私立大が5万7570ドル(約830万円)、州公立大は2万7940ドル(約400万円)にそれぞれ膨れ上がる。
英経済誌エコノミストなどが2月に全米の成人1500人を対象に実施した世論調査によると、バイデン大統領の学生ローン減免を「支持する」と回答したのは53%で、反対は37%。さらに44%が「公平」と答え、「不公平」としたのは39%だった。