[台北 5日 ロイター] – 2024年1月の台湾総統選に出馬を表明している与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳・副総統は5日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、総統選で勝利した場合に中国との平和を維持できるとし、中国と前提条件なしの協議を行うと表明、台湾の防衛力を強化するという蔡英文総統の方針を継続すると述べた。
中国による軍事的・経済的圧力にもかかわらず、現実主義と一貫性が引き続き最優先事項だとし、「(台湾海峡をはさんだ)両岸の現状を支持する。それが中華民国(台湾)と国際社会双方にとり最善の利益となる。互恵主義と尊厳の原則に基づき前提条件なしの対話の可能性を決して排除しない」と説明した。
さらに、台湾の防衛力を強化するという蔡英文総統の方針を堅持するとし、これに伴い戦争のリスクが低くなると語った。
外交筋によると、頼氏は来月、総統候補がこれまで行ってきたように、政策課題を協議するため米国を訪問する予定。