[東京 7日 ロイター] – 西村康稔経産相は7日の閣議後会見で、ソフトバンクが進める生成AI(人工知能)開発向けのスーパーコンピューターの整備に対して、約53億円の補助を決定したと明らかにした。生成AI開発に不可欠なインフラである計算基盤を日本でも整備、拡充する。経済安全保障上の観点からも極めて重要と判断した。
スパコンは、他の事業者や研究者にも提供される。西村経産相は「競争力のある生成AIへの開発に向けて取り組みが加速されることを期待する」と述べた。
経産省は先月、クラウドサービスを手掛けるさくらインターネットが北海道石狩市で整備するスパコンへ68億円の拠出を決めている。
また、西村経産相は10日に東京電力福島第1原発原子力発電所の原発処理水の海洋放出設備や処理水の分析を行う日本原子力研究開発機構の大熊分析・研究センターを視察し、「自らの目で安全性の確認を行う」という。