[香港 11日 ロイター] – 香港政府トップの李家超行政長官は11日、日本政府が東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出計画を進めた場合、日本の多くの県からの海産物輸入を禁止すると表明した。

香港は現在、1県のみを輸入禁止の対象としている。

李氏は記者会見で、海洋放出が始まれば多くの県からの海産物輸入を禁止することになると言明した。

政府の複数の部門からなるチームをつくり、行動計画をまとめるよう環境部門の責任者に指示したと述べた。政府は「断固とした行動」をとり、できるだけ早く計画の詳細を公表すると説明した。

ケータリング業界は影響を受ける見込みだが、理解を得られるとの見方を示した。

香港は日本の農水産物輸出で中国本土に次ぐ第2位の市場で、日本政府の統計によると、2022年の香港向け輸出は755億円だった。