[ロサンゼルス 14日 ロイター] – 米国の俳優ら16万人が加入する米俳優組合(SAG─AFTRA)は14日、待遇改善や人工知能(AI)利用の規制などを求めストライキに入った。米国では全米脚本家組合(WGA)が5月2日からストを続けており、両組合が同時にストを決行するのは63年ぶり。規模が数十億ドルの米エンターテインメント界は新たな打撃を受けることになる。
俳優組合は脚本家組合と共に、ストリーミング配信時代における基本給と報酬の増額のほか、仕事がAIに取って代わられない保証を要求。ウォルト・ディズニーやネットフリックスなどを含むスタジオとの合意に至らなかったためストに入った。
スト初日の14日は、ニューヨークとロサンゼルスで俳優らがワーナー・ブラザースやパラマウントなどの主要スタジオのオフィスの前を看板などを持って行進した。
米商務省経済分析局(BEA)の2021年のデータによると、芸術支援産業を含むより広範な芸術・文化部門の国内総生産(GDP)への寄与は約4%。映画会社などのエンターテインメント関連企業が集積するカリフォルニア州では約8%となっている。