[14日 ロイター] – 暗号資産(仮想通貨)交換業世界最大手のバイナンスが経営陣が相次いで辞任した数日後に人員削減を行ったことが14日、関係筋の話で分かった。
これに先立ち米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は事情に詳しい関係者の話として、バイナンスがここ数週間で1000人以上を解雇したと報道。これにより従業員の3分の1以上が失われる可能性があると報じていた。
バイナンスを巡っては先週、最高戦略責任者のパトリック・ヒルマン氏などの幹部が相次いで辞任。報道によると、今週に入りより多くの重要社員が解雇され、カスタマーサービス部門が大きな影響を受けたという。解雇は世界的に行われ、インドのカスタマーサービス部門数十人も対象になったという。
バイナンスのチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)はツイッターへの投稿で「人材の密度を高める取り組みが続けられる中、不本意な解雇もある。これはどの会社でも起こり得ることだ」とした上で、「報じられた数字は正しくない」と指摘。バイナンスは「まだ採用を継続している」と述べた。
バイナンスの広報担当者は「バイナンスは社員30人の企業から、過去6年間で世界中に約8000人の人員を抱えるまでに成長した」とし、「次の大きな強気サイクルに備えるにあたり、機動的かつダイナミックであり続けるために、組織全体の人材の密度に焦点を当てる必要がある」と述べた。