【ロサンゼルス時事】全米の俳優ら16万人が加入する組合が14日、43年ぶりのストライキを始めた。俳優らはロサンゼルスやニューヨークの製作会社前でプラカードを掲げ、動画配信サービスの急拡大を踏まえた待遇の見直しや人工知能(AI)の活用制限を訴えた。
俳優ストの影響は、既に顕在化している。トム・クルーズさん主演映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作の日本ツアーが中止。米メディアは、来年公開予定の続編も、プロジェクトが保留になったと報じた。
最大の争点は、動画配信ビジネスの拡大に応じた報酬の設定。テレビとは異なり二次使用料の支払いが不十分で、俳優らはインフレの影響もあり生活水準が低下していると訴えた。AIによる肖像権侵害からの保護、補償も求めている。