[シドニー 20日 ロイター] – 格付け会社S&Pグローバルは20日、中国の不動産大手、大連万達集団(ワンダ・グループ)の傘下企業について、債務を返済できないリスクが高まったとして格付けを引き下げた。格下げは今週2回目。
不動産サービス会社の大連万達商業管理グループは20日に2200万ドルの利払いを行い、23日には4億ドルの社債を償還する必要がある。猶予は10日間。
S&Pグローバルは、親会社である大連万達集団の資産売却は今のところ大連万達商業管理を支えるには不十分と指摘。「われわれの理解では、大連万達商業管理が現在保有する利用可能な海外の現金は約2億ドル」とした。
その上で「厳しいスケジュールを踏まえると『執行リスク』が大きいとし、同社の債務格付けを「CCC」に引き下げた
S&Pグローバルは17日にも「Bプラス」から「BBマイナス」に格下げしている。