[東京 21日 ロイター] – 総務省が21日に発表した6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は105.0と、前年同月比3.3%上昇した。電力各社で規制料金が引き上げられた影響でエネルギー価格の下落率が縮小し、コアCPIの伸び率は前月を上回った。
一方、生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は4.2%上昇と、前月の4.3%上昇を下回った。宿泊料の伸び鈍化が重しとなった。コアコアCPIの前年比変化率が前月を下回るのは2022年1月以来。
ロイターがまとめたコアCPIの民間予測は3.3%上昇だった。日銀が2%物価目標を掲げているのに対し、コアCPIが3%以上の伸び率となるのは10カ月連続。
エネルギー価格は6.6%下落で、前月の8.2%下落から下落率が縮小した。電気代も12.4%下落で前月の17.1%下落より下落率が大きく縮小した。
一方、宿泊料は5.5%上昇で前月の9.2%上昇を下回った。
(和田崇彦)