[チューリヒ 24日 ロイター] – スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアが24日発表した2023年上期の純利益は18%増加した。運用資産と富裕層からの資金流入が増加した。
株主帰属純利益は5億3100万スイスフラン(6億1323万ドル)。前年同期は4億5100万フランだった。
調整後の純利益は事業買収・売却に関連する営業経費を除くベースで5億4100万フラン。ニュースワイヤーのAWPがまとめた調整後純利益のアナリスト予想(5億5700万フラン)に届かなかった。
運用資産は1─6月に4410億フランに増加。富裕層の顧客から71億フランの新規資金が流入した。アナリスト予想の68億フランをわずかに上回った。
ドイツ銀行リサーチのアナリスト、ベンジャミン・ゴイ氏は、同業クレディ・スイスの崩壊で、ジュリアス・ベアへの資金流入が今後2─3年、加速する可能性があるとの見方を示した。