[北京 24日 ロイター] – 中国共産党中央政治局は24日、マクロ経済政策の調整を強化し内需拡大に注力する方針を示した。

習近平国家主席が議長を務めた中央政治局会議後に新華社が報じた。

国内経済は新たな課題に直面しており、景気回復には紆余曲折が予想されるとの認識を示した。

「中国経済は現在、新たな困難と課題に直面しており、内需の不足、一部企業の経営難、主要分野におけるリスクと隠れた危険、厳しく複雑な外部環境が主な原因だ」と指摘した。

「マクロ経済政策の調整を強化し、内需の拡大、信頼感の向上、リスクの防止に注力し、経済運営の改善を継続的に推進していく」と表明した。

穏健な金融政策と積極的な財政政策を堅持し、マクロ調整を的確かつ力強く実施していく方針も示した。

不動産政策を適切な時期に調整・最適化するとも表明。地方政府債務のリスクも効果的に予防する。

民間企業の事業環境改善、プラットフォーム経済の発展、中国の人工知能(AI)技術の向上にも言及した。

政府は自動車、電子機器、家庭用品の消費を拡大し、観光地での消費を促進するとした。また、民間企業の発展に向けた環境を改善し、貿易と外国投資を安定させると表明した。

新華社によると、習近平国家主席は会合で、中国は毎年の発展目標を達成に努めると述べた。