[ソウル/モスクワ 25日 ロイター] – 北朝鮮国営朝鮮中央通信(KCNA)は25日、ショイグ国防相を団長とするロシア代表団が今週、朝鮮戦争休戦70周年に合わせて北朝鮮を訪問すると報じた。

これに先立ち、中国共産党で党外交を担う対外連絡部も、李鴻忠政治局員率いる代表団が26日から北朝鮮を訪問すると発表した。朝鮮戦争休戦70周年記念活動に出席する。

北朝鮮がこうした訪問団を受け入れるのは、新型コロナウイルスの流行後初めて。同国は感染拡大を受けて2020年に境界を封鎖したが、国営メディアは今回の訪問が政策の変更を意味するのかには触れていない。

記念行事では首都平壌で大規模な軍事パレードが行われる見通し。

ロシア国防省は、北朝鮮側の招待を受け、同省の代表団が25日から27日にかけて北朝鮮を訪問し、戦勝記念日の行事に参加すると表明。「今回の訪問は、ロシアと北朝鮮の軍事関係の強化に貢献し、両国間の協力関係の発展における重要な段階になる」とした。

米国は、ウクライナに侵攻しているロシアに北朝鮮が軍事物資を提供している疑いがあると非難。米国との関係が冷え切っている両国は共に疑いを否定している。

米国務省のパテル副報道官はこの日、ロシアと中国は「北朝鮮に対する影響力を行使して、威嚇的で非合法な行動を控えるよう促せる立場にある。両国はまた、北朝鮮に交渉の席に着くよう促す潜在的な役割も担っている」と述べた。