[北京 25日 ロイター] – 中国全国人民代表大会(全人代、国会)常務委員会は25日、中国人民銀行(中央銀行)の新総裁に人民銀の共産党委員会書記を務める潘功勝氏を充てる人事を決めた。易綱現総裁は退任する。国営メディアが報じた。
これにより、総裁と共産党幹部を同一の人物が務める「一人体制」となる。一人体制は、周小川元総裁以来となる。
潘氏は2016年から中国国家外為管理局(SAFE)の局長を務めている。今月、訪中したイエレン米財務長官とも会談していた。
潘氏は、為替投機家に対して厳しい姿勢をとることで知られ、国有銀行銀行改革や、不動産市場やフィンテック規制の強化、暗号資産の禁止にも携わった。
ただ、人民銀行は、共産党の統括能力を強める今年の機構改革で「中央金融委員会」の監督下に入ったため、前任の総裁が進めた市場志向の改革を主導できるかは未知数だ。