- アームは7200億円規模IPO目指す、サウジ自主減産を3カ月延長
- 汐留シティセンター、米金融当局者、駐イスラエル大使にルー氏指名
高級ゴルフ場に公営住宅を建設。香港で、政府がこうした計画を進めています。対象となるのは粉嶺というゴルフコース。元々、政府保有の土地に設計されており、現行契約が切れたタイミングを利用しました。政府は約32ヘクタール相当を取り戻して、1万2000戸分のアパートを建てる計画です。エリート層は反発していますが、住宅が非常に狭い上に値段が高過ぎる香港では、市民の生活への不満もくすぶっており、広々としたグリーンに目が向いたようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
最大7200億円
ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスは、新規株式公開(IPO)で最大48億7000万ドル(約7200億円)を市場から集める計画だ。アームは5日、米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で、9550万米国預託株式(ADS)を1ADS当たり47-51ドルで売り出す計画を示した。ブルームバーグの算出によれば、この計画はアームの企業価値を最大約545億ドルと評価するものとなる。引き受け会社は追加で最大700万ADSを購入するオプションがある。届け出によると、ソフトバンクGはIPO完了後も、アーム株の約90%を保持する。IPO価格が仮条件の下限となっても、アームのIPO規模は今年世界最大となる。
予想外の3カ月延長
サウジアラビアは世界市場を支えることを目指し、原油の自主減産をさらに3カ月延長する。ロシアも原油輸出の削減を同じ期間継続する。国営サウジ通信(SPA)によれば、サウジは日量100万バレルの自主減産を12月まで継続する。産油量は日量約900万バレルと、7年ぶりの低水準となる。ロシアも日量30万バレルの輸出削減を年内続ける。ブルームバーグが先週まとめたトレーダーとアナリストを対象にした調査では、サウジは自主減産を1カ月延長すると回答者25人中20人がみており、今回のサウジの決定は市場予想を上回る内容だった。発表を受けて原油価格は上昇した。
GICが売却方針
シンガポール政府系ファンドのGICが、大型オフィスビルの汐留シティセンター(東京都港区)を売却する方針であることが分かった。関係者らによると、年内の入札開始と2024年3月までの売却完了を目指す。売却額は3000億円を超えるとの見方も出ている。三井不動産がビルの一部を所有しており、持ち分を売却する可能性もあるという。GICのフィナンシャルアドバイザーは三菱UFJ信託銀行と米ジョーンズ・ラング・ラサールが担っており、一部の投資家に購入を打診している。国内の民間同士の不動産取引としては過去最大級になる可能性がある。
「差し迫って何かする必要ない」
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事はインフレ緩和の継続を最近のデータが示しているため、利上げを「慎重に進める」ことができるとの考えを示した。CNBCとのインタビューで、「差し迫ってすぐに何かをする必要があると示すものは一切ない」と述べ、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを支持することを示唆した。一方、クリーブランド連銀のメスター総裁はドイツ紙ベルゼン・ツァイトゥングとのインタビューで、「これまでの状況から、政策金利をもう少し引き上げる必要があるかもしれないことは十分に想像できる」と発言。 「しかし、次回9月の政策決定までにはまだ時間があり、それまでに多くのデータと情報を入手できる」と述べた。
ルー元財務長官を起用
バイデン米大統領は、ジャック・ルー元財務長官(68)を駐イスラエル大使に指名する。ホワイトハウスが5日に発表した。ルー氏はオバマ政権時代に行政管理予算局(OMB)局長や大統領首席補佐官も務めた経歴を持つ。ルー氏は、2年足らずで7月に退任したナイズ前大使の後任となる。ホワイトハウスでの経験が豊富なルー氏は、米国とイスラエルの関係が微妙な時期を迎えている中で大使に起用される。
その他の注目ニュース
バイデン米大統領、5日のコロナ検査で再び陰性-ホワイトハウス
ロシアが警告、米核兵器の英配備は「事態をエスカレートさせる行為」
バブルハンターが警告、エヌビディア熱狂は「大いなる市場の妄想」