【シリコンバレー時事】米アマゾン・ドット・コムは6日、南部フロリダ州で、試験的な人工衛星の打ち上げに成功した。衛星による通信サービスを2024年に始める計画に弾みがついた格好。この領域ではイーロン・マスク氏が設立した米スペースXが先行しており、猛追する。
アマゾンは、衛星通信網の構築を「プロジェクト・カイパー」と名付けている。29年までに衛星3200基余りを地球の低軌道に配置し、通信環境の悪い地域などでも高速通信を利用できるようにする。
米東部時間6日午後2時6分(日本時間7日午前3時6分)、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、アマゾンの試験衛星2基を載せたユナイテッド・ローンチ・アライアンスのロケット「アトラスV」を打ち上げた。高度約500キロメートルに衛星を投入し、機器の接続などを確認する。