[19日 ロイター] – ニューヨーク州のジェームズ司法長官は、暗号資産(仮想通貨)企業ジェネシス・グローバル、その親会社デジタル・カレンシー・グループ(DCG)、暗号資産交換業ジェミニが投資家を欺いて10億ドル以上を不正に得たとして提訴した。
投資家への損害賠償と不正利益の返還、州内の金融・投資事業の禁止命令を求めている。
訴訟で問題視されているのはジェミニがジェネシスと協力して提供した「ジェミニ・アーン」と呼ばれるサービスで、利用者がジェネシスにビットコインなどの仮想通貨を貸し付けることができた。
ジェミニはジェネシスの財務基盤が危ういことを内部分析で把握していたにもかかわらず、このサービスを「低リスク投資」と称していたという。ジェネシスの融資に関する問題も利用者に開示していなかった。
ジェネシスは1月に米連邦破産法11条の適用を申請。ジェミニはジェネシスの最大の債権者でもある。