Nidal Al-MughrabiDan Williams

イスラエル・ハマス戦闘激化、周辺国への拡大懸念高まる

[ガザ/エルサレム 22日 ロイター] – イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突が周辺国に広がり、中東地域の紛争に発展する恐れが高まっている。

ガザの保健省は、イスラエルの空爆により過去24時間に117人の子供を含む266人のパレスチナ人が死亡したと発表した。

イスラエルはハマスによる7日の大規模攻撃を受けてガザを「完全包囲」し、空爆を続けている。

隣国シリアの国営メディアは、イスラエルが22日にダマスカスとアレッポの国際空港をミサイル攻撃し、両空港が使用不能となったほか、2人の作業員が死亡したと伝えた。シリアではハマスを支持するイランが軍事的影響力を持つ。

イスラエル軍はまた、北部の国境付近でレバノンの親イラン組織ヒズボラと交戦した。

国境周辺で衝突が激化する中、イスラエルは22日、レバノンとシリアに近い14の地域を国内北部の緊急避難計画に追加した。

ヒズボラは22日、さらに6人の戦闘員の死亡を発表。7日以降に死亡した戦闘員は26人に増加した。

バイデン米大統領は22日、積極的な外交を展開。イスラエルのネタニヤフ首相、ローマ教皇フランシスコと会談した後、カナダ、フランス、英国、ドイツ、イタリアの首脳とも個別に電話会談を行った。

フランスのマクロン大統領とオランダのルッテ首相は今週、イスラエルを訪問する。