【ワシントン時事】トランプ前米大統領が2020年大統領選の敗北を覆そうとしたとして起訴された事件で、首都ワシントンの連邦地裁は1日、大統領の免責特権の適用を訴えたトランプ氏の主張を退けた。来年11月の大統領選で返り咲きを目指す同氏にとって打撃となりそうだ。
トランプ氏側は現職大統領の不起訴特権を踏まえ、在任中に弾劾され有罪判決を受けない限り、刑事訴追を免れると主張。これに対し、同地裁は「大統領の地位は一生分の『収監回避パス』を与えるわけではない」と指摘。退任後は不起訴特権を失い、「在職中の犯罪行為について処罰の対象となり得る」と強調した。