[ドバイ 5日 ロイター] – ドバイで開催中の国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で米国、カナダ、ケニアなど63カ国が5日、冷房に関連する温室効果ガス排出量を大幅に削減する誓約に参加を表明した。
「Global Cooling Pledge」は冷房による温室効果ガス排出に世界で初めて共同で焦点を当てたもので、食品・医薬品の冷蔵や空調が対象に含まれる。
2050年までに冷房関連排出量を22年比で少なくとも68%削減することを各国に求めているほか、30年までにエネルギー性能の最低基準を確立することなども目指す。
ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は「全てのセクターで冷房関連の排出量を削減しつつ、持続可能な冷房へのアクセスを増やす道筋を示したい」と述べた。
世界では約12億人の人々が冷房を必要としつつ、依然アクセスできていない。気温上昇、人口増加、所得拡大により、冷房設備容量は今世紀半ばまでに3倍に拡大すると予想されている。