[東京 7日 ロイター] – 東芝 (6502.T)がローム (6963.T)とパワー半導体事業で共同投資することが7日分かった。ロームが進める宮崎県の生産拠点の新設と東芝の石川県の工場が対象。複数の関係者が明らかにした。
同事業計画は、政府から1200―1300億円の支援を受ける見通し。近日中に発表される。
東芝は現時点で決まったものはないとした。ロームはコメントを控えた。
ロームは7月に宮崎県国富町にある出光興産子会社ソーラーフロンティアの工場資産の取得を発表。炭化ケイ素(SiC)パワー半導体を中心に生産能力の拡大を図り、早ければ2024年末の稼働を目指すとしていた。東芝は石川県能美市のシリコンパワー半導体の生産能力増強のため新棟を建設している。
両社による共同事業は、日本産業パートナーズ(JIP)による東芝の公開買い付けに、ロームが3000億円を拠出して以降初めて。
浦中美穂