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所在不明だったロシア反体制派ナワリヌイ氏、北極圏の刑務所に収容(字幕・26日)

[モスクワ 25日 ロイター] – ロシアの反政権活動家ナワリヌイ氏は、北極圏にあるヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に収容されている、と同氏の広報担当者が25日明らかにした。

ナワリヌイ氏はモスクワ東方ウラジミール州の刑務所に収監されていたが、側近らによると、今月6日以降消息が分からなくなり、弁護士との面会も途切れていたため、安否が気遣われていた。

現在収容されている刑務所はモスクワの北東約1900キロに位置し、25日に弁護士がようやく面会することができた。

ロ反政権活動家ナワリヌイ氏の所在判明、北極圏の刑務所に収容

広報担当者はロイターテレビに「この刑務所は以前の場所よりもずっとひどい環境になる。当局はナワリヌイ氏の生活を極限まで耐え難いものにしようとしている。同氏を孤立させ、外部との連絡をより困難にしようとしているのは間違いない」と非難した。

実際この刑務所は、特に極寒となる冬の間はロシアでも屈指の過酷な環境下にあるとみられている。

米国務省は、ナワリヌイ氏の所在が判明したとの報道を歓迎しつつも、同氏の生活状態を「深く懸念している」とコメント。また同氏の収監は「不公正」で即時の釈放を求めるとしている。