▽ハーバード大を学生らが提訴、構内で反ユダヤ主義「横行」と訴え<ロイター日本語版>2024年1月12日午前 11:17 GMT+9
[11日 ロイター] – 米ハーバード大学のユダヤ人学生らは10日、反ユダヤ主義的な憎悪や嫌がらせが大学構内で横行するのを野放しにしているとして、大学側に損害賠償などを求める訴訟を連邦裁判所に起こした。
原告の学生6人は訴状で、大学側が人種差別是正措置を部分的実施にとどめてユダヤ人学生を嫌がらせから守らず、学生が保護を求めても無視し、ユダヤ人への暴力を支持して反ユダヤ的思想を広める教授を採用していると主張。ユダヤ人を「他の集団に与える尊敬と保護に値しない存在」として扱っていると訴えた。
また、原告のうち法科大学院の学生2人はラウンジで頻繁に嫌がらせを受けており、入学選考でもユダヤ人学生の受け入れが60%も減っていると主張した。
その上で、同大が連邦補助金受給者に人種や宗教、出身国に基づく差別を禁止する公民権法第6編に違反しているとして、順守を義務付ける強制命令を出すよう裁判所に求めたほか、反ユダヤ主義に関与した学生の停学・退学処分なども要求している。
同大のクロ―ディン・ゲイ学長は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘勃発を受けた大学構内での反ユダヤ主義の高まりへの対応で批判を受け、今月辞任。論文盗用疑惑も浮上していた。 もっと見る
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