[1日 ロイター] – 米大統領選の共和党候補指名争いで次の大きな舞台となる24日のサウスカロライナ州予備選に向け、圧倒的に優勢となったトランプ前大統領に対して、唯一の対抗馬として残ったヘイリー元国連大使がトランプ氏批判のボルテージを一段と高めている。
ヘイリー氏の陣営は1日、新たな広告や有権者宛て電子メールでトランプを「嘘つき」、また討論会に出席しようとしない「臆病者」と攻撃。一方でヘイリー氏が州知事時代に厳格な移民規制を成立させたなどと実績をアピールした。
さらに陣営は、トランプ氏が「弱体の」共和党候補になれば、敵の民主党に「塩を贈る」だけだと訴えた。
ただ現時点で大半の共和党有権者はこうした意見に賛同していないもようだ。米紙ワシントン・ポストとモンマス大学の最新調査では、サウスカロライナにおけるトランプ氏の支持率は58%と、ヘイリー氏の32%を大きく上回っている。
かつてヘイリー氏の側近だったサウスカロライナ州議会の共和党議員の1人は、ヘイリー氏を原理原則のない日和見主義者と突き放し、予備選ではトランプ氏支持に回った。