Virginia Van Natta
- 一緒に使わなければマスク氏の機嫌損なうと懸念した友人も-WSJ
- 米判事がマスク氏の8兆円報酬を無効とする判断、利益相反を指摘
イーロン・マスク氏の違法薬物使用は、テスラとスペースXの一部の現・元取締役の間でよく知られたことだったと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が3日に報じた。
WSJによれば、マスク氏による違法薬物の使用量や、同氏と一緒に何人かの取締役も使用していたことについて懸念があった。薬物使用の目撃者や説明を受けた人を引用している。取締役会はこの問題に関する調査を行わず、懸念事項として記録することもなかった。
マスク氏と取締役との関係は、米デラウェア州の衡平法裁判所の判事に非難された。同判事は1月30日、電気自動車(EV)メーカーのテスラがマスク最高経営責任者(CEO)に付与した報酬パッケージは行き過ぎとの株主の申し立てを受け、総額550億ドル(約8兆1600億円)のパッケージが無効との判断を示した。利益相反が存在するとした投資家の主張を認めた。
マスク氏8兆円報酬、米裁判所が無効判断-世界一の富豪の座失う恐れ
マスク氏と同氏の弁護士であるアレックス・スピロ氏は、WSJのコメント要請に返答しなかった。同紙は以前、マスク氏が合成麻薬LSDやMDMA(俗称エクスタシー)、コカインといった薬物を頻繁に使用し、同氏が経営する企業の経営幹部や取締役らが懸念していると報じていた。この記事でスピロ氏はWSJに対し、マスク氏がスペースXで定期的かつ無作為に薬物検査を受けており、検査に引っかかったことはないと反論した。
マスク氏が合成麻薬など常用か、ビジネスへの影響を幹部ら懸念-報道
WSJの3日の報道によれば、何人かの友人や取締役は一緒に違法薬物を使用しなければマスク氏の機嫌を損なうと考えた。マスク氏の取り巻きであるという「社会的資本を失う」リスクも回避したかったという。一部の関係者を引用している。
原題:Elon Musk Took Drugs With Some Tesla Board Members, WSJ Says(抜粋)