- ロシア核兵器を宇宙配備も、反体制派指導者死亡で対ロ制裁拡大へ
- ソフトバンクとサウジのベンチャー、日本に照準、ウォルマート決算
20日の米株式相場は翌日のエヌビディア決算発表を控えて下落しました。同社株のオプションの動向によれば、22日の市場ではエヌビディア株は10.6%動く可能性があるようです。実際にそれだけ上昇した場合、同社の時価総額は過去最高を更新することになります。エヌビディア株は、S&P500種株価指数の構成銘柄で年初来の上昇率トップであるだけに、市場全体の先行きを大きく左右しそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
核の宇宙配備
米国はロシアが年内にも宇宙に核兵器または模擬弾頭を配備する可能性があると同盟国に伝えた。事情に詳しい関係者が明らかにした。ロシアは宇宙空間の拠点から核兵器を使って人工衛星を破壊する能力の開発を進めているという。地球周回軌道への核弾頭配備は1967年に発効した宇宙条約への違反で、ロシアは同条約に署名している。ロシアのプーチン大統領は「われわれは宇宙への核兵器配備に断固反対の立場を貫いてきた。現在もそうだ」と述べた。
大規模制裁
ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の死に対するロシアのプーチン大統領の責任を追及するため、米国は23日に「大規模な制裁パッケージ」を発表する。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が記者団に語った。
ソフトバンクGとサウジ
サウジアラビアが新たに設立した1000億ドル(約14兆9900億円)規模の投資会社アラットとソフトバンクグループは、最大1億5000万ドルを投じて、リヤドに完全自動化された製造・エンジニアリング拠点を設立する計画を明らかにした。このベンチャーは、ソフトバンクとその関連会社が開発した知的財産に基づいて産業用ロボットを製造する予定で、最初の工場は12月の開業を目指す。
日本に照準
マクロヘッジファンドと株式ヘッジファンドは今年、日本に照準を合わせている。マクロファンドであるキー・スクエア・キャピタル・マネジメントのスコット・ベセント最高経営責任者(CEO)は「東京は、長期的な強気相場の局面にある世界で唯一の市場かもしれない」と指摘した。同氏は日銀が3月ないし4月に利上げする可能性が高いとし、それにより株価と円は上昇すると予想した。
決算と買収
ウォルマートが発表した2023年11月-24年1月(第4四半期)の利益は予想を上回った。消費者はえり好みを強めているが、ウォルマート店舗の売り上げは伸びた。ウォルマートはスマートテレビメーカーの米ビジオ・ホールディングの買収で合意したことも明らかにした。買収は広告部門「ウォルマートコネクト」の成長を加速させ、同社とその広告主が顧客とのつながりを深められるようにする狙いがあるという。
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