[28日 ロイター] – 米イリノイ州の裁判所は28日、11月の大統領選に向けた同州の共和党予備選でトランプ前大統領の出馬資格を認めない判断を示した。2021年に起きた連邦議会襲撃事件への関与が理由。
クック郡巡回裁判所は、反乱などに関わった者が公職に就くこと禁じる憲法修正14条3項の規定にトランプ氏が違反したとして3月19日の州予備選と11月5日の本選の出馬資格を剥奪すべきとした有権者の主張を支持した。
同氏の出馬資格を巡るイリノイなど複数州における裁判の行方は、最終的に連邦最高裁で決定される可能性が高い。
クック郡巡回裁判所はトランプ氏が州高裁に控訴すると見込まれるほか、連邦最高裁が判断を示す可能性があることから、今回の判決の効力を一時停止するとした。
トランプ陣営の報道官は「憲法に反する判決で、速やかに控訴する」と述べた。
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