▽NATO、ウクライナへの防空システム追加提供で合意=事務総長<ロイター日本語版>2024年4月20日午前 2:05 GMT+9

NATO、ウクライナへの防空システム追加提供で合意=事務総長

[ブリュッセル/キーウ 19日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は19日、NATO加盟国がウクライナに追加の防空システムを提供することで合意したと述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領も参加したNATO国防相特別会合後、記者団に対し「地対空ミサイルシステム『パトリオット』のほか、ミサイルシステム『SAMP/T』など加盟国が提供できる兵器はあり、提供可能なシステムを持たない他の多くの国々もウクライナによる兵器購入に向けた財政支援を確約している」とした。

ウクライナが受け取ることになる新たな防空システムの基数などの詳細は明かさなかったが、「非常に近い将来にさらなる支援が発表されると期待している」と述べた。

ゼレンスキー大統領は会合で、ウクライナがロシアの空爆に対応するためにパトリオットもしくは高性能防空システムが少なくとも7基必要と指摘。ウクライナへの軍事支援強化を求めた。

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▽米支援、ウクライナに主導権奪還の手段与える-ゼレンスキー大統領<bloomberg日本語版>2024年4月22日 0:30 JST

Daryna Krasnolutska、Ros Krasny

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、米国による新たな支援はウクライナにロシアの侵略との戦いで主導権を取り戻す可能性を与えると述べた。

  米下院は20日、ウクライナに610億ドル(約9兆4300億円)相当の支援を新たに行う法案を可決。上院は同法案を可決する予定だ。

米下院、ウクライナ支援法案を可決-イスラエルと台湾も援助 (1)

  「この支援はウクライナ軍を間違いなく強くするだろう」とゼレンスキー氏はNBCの番組で通訳を介して発言。「われわれは主導権を失った」とした上で、「今こそ状況を安定させ、主導権を奪うチャンスがある」と話した。

  ロシアの標的を長距離攻撃する能力と、ウクライナの防空強化が現時点での最優先事項だと同氏は指摘。「ウクライナが兵器システムを実際に入手すれば、勝利のチャンスはある。同システムはわれわれが大いに必要としているものであり、何千人もの兵士が非常に必要としているものだ」と続けた。

原題:Zelenskiy Says US Aid Gives Ukraine Means to Retake Initiative(抜粋)

▽トランプ氏「ウクライナ存続は米にとって重要」、姿勢変化示唆<ロイター日本語版>2024年4月19日午前 7:31 GMT+9

トランプ氏「ウクライナ存続は米にとって重要」、姿勢変化示唆

[ワシントン 18日 ロイター] – 米大統領選の共和党候補指名が確実なトランプ前大統領は18日、ウクライナの存続は米国にとって重要との見方を示した。約610億ドルのウクライナ支援を含む法案の米下院での採決を数日後に控える中、これまで支援法案を支持してこなかった姿勢を変化させた可能性がある。

今回の投稿は、ウクライナの存続が米国の重要な安全保障上の利益であることをトランプ氏が初めて認めた発言の1つとみられる。

トランプ氏は「なぜ欧州は(支援を)心底必要としている国を助けるために、米国から投入された資金に匹敵する額を提供できないのか?」とし、「誰もが同意するように、ウクライナの存続と強さは、われわれよりも欧州にとってはるかに重要であるはずだが、われわれにとっても重要だ!」とした。

▽中国はロシア防衛産業を支援、安全保障の脅威あおる=米国務長官<ロイター日本語版>2024年4月20日午前 1:13 GMT+9

▽G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ支援に向け<ロイター日本語版>2024年4月19日午後 8:03 GMT+9

▽ウクライナ中部にロシアミサイル攻撃、8人死亡 重要インフラ被害<ロイター日本語版>2024年4月19日午後 5:01 GMT+9

▽中国、ロシアに軍民両用製品供給の兆候=欧州委高官<ロイター日本語版>2024年4月19日午後 3:21 GMT+9

▽ロシア凍結資産、G7がウクライナ融資の担保に活用検討=欧州委高官<ロイター日本語版>2024年4月19日午前 11:44 GMT+9

▽ロシアが政府職員の出国制限強化、機密漏洩を警戒=関係筋<ロイター日本語版>2024年4月19日午前 10:24 GMT+9