ゲームストップとＡＭＣ、時価総額70億ドル消失－ミーム株投資熱失速＜ロイター日本語版＞

Bre Bradham、Subrat Patnaik

16日の米株式市場でゲームストップとＡＭＣエンターテインメント・ホールディングスの株価が続落した。今週に入って市場を席巻したミーム株投資熱が落ち着いた。

　　ゲームストップは30％下落し、ＡＭＣは15％下げ、今週の大幅な上げ幅を縮小した。ミーム株トレーダーは２日間にわたり両銘柄の株価を押し上げたが、15日に失速。株価上昇で得た時価総額約110億ドル（約１兆7100億円）のうち約70億ドルが消えた。

　　タトル・キャピタル・マネジメントのマシュー・タトル最高経営責任者（ＣＥＯ）は「こうしたファンダメンタルの裏付けがない銘柄は、常に買いが入らなければ株価が高い水準を維持できない」と指摘した。

　　今週の乱高下は空売り投資家を動揺させたが、2021年の状況に比べればかなり穏やかだった。ゲームストップは同年１月に1600％余り上昇したが、現在の株価は当時の高値をなお回復していない。

　　タトル氏は「コロナ禍を経て、聞こえてきたのは『ＨＯＤＬ（必死にしがみつけ）』と『ダイヤモンド・ハンズ』だけだった。それはもう終わったと思う」とした上で、「彼らは賢くなり、こうした銘柄をどう取引すべきか理解している」とコメントした。