Emily Graffeo

  • 関係者の間では却下されるとの見方が大勢ービットワイズの弁護士
  • SEC、あるファンドの申請について23日までに承認の是非を判断へ

暗号資産(仮想通貨)イーサの現物型上場投資信託(ETF)の上場を望んでいる投資会社は、米証券取引委員会(SEC)が近く申請を却下する期待外れのシナリオに身構えている。

  SECは来週までに、暗号資産第2位のイーサの現物型ETFの上場申請のうち、少なくとも1件について決定を下す予定だ。1月にビットコインの現物型ETFが承認される直前には、SECとの間で非公式なやりとりが活発に行われたが、今回はこうした動きがないため、SECが申請を却下すると見方が出ている。非公開の情報だとして匿名を条件に関係者2人が明らかにした。

  ビットコイン ETFが承認されるまでの数週間には、SECが提起した問題に対処するためファンド会社が修正書類を何度も提出し、承認へとつながった経緯がある。しかし、イーサのETF申請に関しては、はるかに動きが少ないという。 

ビットコイン現物ETF、承認への主要ハードルをクリア-関係者 (1)

  3月にイーサの現物ETFを申請したビットワイズの顧問弁護士、キャサリン・ダウリング氏は「承認しないとの予想が支配的だ。承認される場合のような動きが見られない」と話す。

  SECはヴァンエックからの申請を承認するか否か、5月23日の期限までに決定する必要がある。イーサは4月、承認への期待が後退するのに伴い、20%近く下落した。

  SECの報道官はコメントを控えた。

Ether Under Pressure | Second-largest cryptocurrency falls on ETF pessimism

原題:Fund Managers Brace for SEC Rejection of Ether-ETF Applications(抜粋)