照喜納明美、稲島剛史

米議決権行使助言会社、インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は28日までに6月18日に開かれるトヨタ自動車の定時株主総会で豊田章男会長の取締役選任議案に反対を推奨した。豊田会長の選任を巡ってはISSの競合のグラスルイスも反対推奨しており、トヨタグループ内での不正が相次ぐ中、両社の判断がそろった。

Toyota Motor Corp. Chairman Akio Toyoda Media Briefing
豊田章男会長Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ISSはリポートで、ダイハツ工業などグループ内で相次いだ認証試験での不正問題に関して、長年トヨタの経営トップを務めてきた豊田会長に最終的な説明責任があると考えられると指摘。同氏の取締役再任に反対する理由としては、取締役候補者の顔ぶれやトヨタが発表した不正対策から判断すると、企業文化を変えることに関するトヨタの主張とは逆に、実際はそれを維持しようとする傾向が疑われることを挙げた。豊田会長以外の取締役の選任については賛成推奨した。

  グラスルイスも、豊田会長の取締役選任議案について株主に反対を推奨。理由としては取締役会が十分に独立していない点などを挙げていた。

関連記事