By Liz Lee、 Joey Roulette、 Joe Brock、 Eduardo Baptista
[北京 2日 ロイター] – 中国の無人月面探査機「嫦娥6号」が2日、予定通り月の裏側への着陸に成功した。岩や土壌などのサンプルを採取して地球に持ち帰る世界初の計画の重要なハードルの一つを乗り越えた形だ。
今回の着陸は、向こう10年で月面基地建設などを目指す米国などとの間で激化する月面探査を巡る競争で、中国の地位を一段と高めることになる。
中国国家宇宙局によると、嫦娥6号は現地時間2日6時23分(2223GMT)に月裏側の南極域に着陸。搭載した機器が今後計画通りに作動し、科学的な採取活動を実行するという。
月の裏側は通信事情が悪く、クレーターなどのため自動制御による着陸も難しい。中国は今回も含めて2回着陸に成功しているが、他の国はまだ達成していない。
嫦娥6号は5月3日に海南省から打ち上げられ、1週間後に月の周回軌道に入っていた。