Ryan Vlastelica、Subrat Patnaik
- 前日の世界開発者会議でオープンAIとの提携など発表
- アップル株の投資判断をバイに引き上げ-D.A.デビットソン
11日の米株式市場でアップルの株価が上昇。一時3.5%高となり、上場来最高値を更新した。同社は前日、待望の新しい人工知能(AI)機能を発表。アナリストからは特に予想外の発表はなかったとの見方が聞かれたが、一部では、AI機能がiPhoneの買い替えサイクルを促す可能性があるとみられている。
アップル、AIの新機能発表-オープンAIと提携でChatGPT統合
アップルは世界開発者会議(WWDC)でAIに関連する複数の機能を披露し、チャットボット「ChatGPT」を開発したオープンAIとの提携も発表した。AIを巡る熱狂で他の大型ハイテク株が上昇する中、投資家の多くはこれまで、アップルには明確なAI事業戦略が欠けていると感じていた。
今回発表されたAI新機能が次世代iPhoneの買い替え需要を喚起するとの見方から、D.A.デビットソンのアナリスト、ギル・ルリア氏はアップル株の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた。
同氏はリポートで、AI機能が「待望のiPhoneアップグレードサイクルにつながる可能性がある」と指摘。「アップルは消費者の情報だけでなく信頼も得ており、スタンドアローンのチャットアプリやPC、アンドロイド端末では完全には再現できないであろう方法で深く統合された機能を提供可能だ」と記した。
原題:Apple Hits First Record This Year on Hopes AI Will Fuel Upgrades、
Apple Rises as AI Features Could Spur Upgrade Cycle: Street Wrap(抜粋)