James Regan

  • 極右勢力の獲得議席は210-250、世論調査会社4社が予測
  • 法案を容易に可決する絶対多数は289議席、7日に決選投票

マリーヌ・ルペン氏が実質的に率いるフランスの極右政党、国民連合(RN)などの極右勢力は、7日の国民議会(下院)選挙で絶対多数に大きく届かない見通しだ。世論調査会社の予測が示した。

  3-4日に発表された4社の調査に基づくと、定数577のうち極右勢力は210-250議席を獲得する勢い。極右政党が法案を容易に可決し、そのアジェンダを推進するには289議席の絶対多数が必要だ。

  第1回投票でRNと同盟勢力は合わせて33.2%の票を獲得し、39議席を確保した。7日の決選投票は501の選挙区で実施される。

  仏世論研究所(Ifop)の政治調査責任者、フランソワ・クラウス氏はフィガロ紙に対し、「RNの急上昇は見られていない。第1回投票で引き込めるだけの有権者は引き込んだかのようだ」との見解を示した。

  マクロン大統領の中道グループと左派連合の新人民戦線などは今週、200を超える候補者を決選投票から撤退させて反極右票の分裂回避に動いたが、最新の予測は戦略が功を奏しつつある様子を示している。6月30日の第1回投票終了後の世論調査では、極右勢力が最大305議席を得ると示唆されていた。

  オピニオンウェイのバイスプレジデント、ブルーノ・ジャンバート氏は、反極右の結束が部分的に効果を発揮している可能性を指摘しつつ、「RNの絶対多数確保を阻止しそうではあるが、議会第1党となるには至らない」とレゼコー紙に予想した。

  4社の世論調査によると、新人民戦線の獲得議席数は140-200となる見込み。マクロン氏のグループは95-162。

  4社のうちIfop、オドクサ、オピニオンウェイの調査結果は4日に発表され、トルナ・ハリス・インタラクティブは3日発表していた。

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原題:Le Pen Set to Fall Short of French Majority, Polling Shows (3)(抜粋)