Lauren Dezenski

  • 集会銃撃事件ではなく、ソレイマニ司令官暗殺に関連した脅威
  • 政府は情報をシークレットサービス、トランプ氏陣営と共有
Donald Trump
Donald Trump Photographer: Scott Olson/Getty Images

米シークレットサービス(大統領警護隊)はトランプ前大統領を標的としたイランの暗殺計画に関して、数週間前から情報を入手し同氏周辺の警備を強化した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。13日に起きた銃撃事件とは別の脅威だという。

  イランの計画とトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)の間につながりがあった可能性は示唆されていない。同容疑者はペンシルベニア州で開かれたトランプ氏の支持者集会で銃を撃ち、トランプ氏が軽傷を負ったほか、集会参加者1人が死亡、複数が重傷を負った。同容疑者は銃撃直後に狙撃チームに射殺された。

  バイデン政権によれば、イランの脅威は2020年1月に米国にイスラム革命防衛隊のソレイマニ司令官が米国の無人機に殺害されたことに起因しており、トランプ前政権に対するより広いパターンの脅威に関連しているもよう。

  「われわれは前政権にさかのぼり、トランプ前政権の高官に対するイランの脅威を何年も追跡してきた」と、国家安全保障会議のワトソン報道官は16日の声明で指摘。「これらの脅威は、ソレイマニ司令官暗殺に対するイランの復讐(ふくしゅう)心から生じている」と語った。

  13日に銃撃事件が起きる前に、ホワイトハウスは最近のイランの脅威についてシークレットサービスに接触、その情報をトランプ氏の陣営と共有したという。シークレットサービスはその後、トランプ氏警護の予算や装備を増やしたと関係者は述べた。

  イランの暗殺計画については、CNNが先に報道していた。

原題:Trump Security Tightened on Iran Plot Intel; No Link to Rally(抜粋)