Craig Torres、Steve Matthews
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、経済は利下げが可能になる地点に近づきつつあるとの認識を示した。ただインフレが持続的な低下軌道にあることを示す「証左をもう少し」確認したいと示唆した。
「現在のデータはソフトランディング(軟着陸)達成と整合的であり、向こう2カ月ほどはこの見方を補強するデータを探していきたい」とウォラー氏は17日、カンザスシティー連銀で講演。「最終地点に到達したとは考えていないが、政策金利の引き下げが正当化される時期に近づいていると思う」と述べた。発言内容は準備原稿に基づく。
利下げに近づいているとの認識を示唆する一連の政策当局者に、ウォラー氏も加わった格好。パウエルFRB議長を含め、大半は具体的な利下げのタイミングを示唆するには至っていない。
次回連邦公開市場委員会(FOMC)は7月30ー31日に開かれる。利下げは9月まで始まらないと市場ではみられている。
原題:Waller Says Fed Getting ‘Closer’ to Cutting Rates, Not There Yet(抜粋)