• オバマ氏もバイデン氏選挙継続に否定的、ボッシュが買収で有力候補
  • ECB金利据え置き、シカゴ連銀総裁の見解、メタ出資
The US Capitol in Washington, DC, US, on Monday, July 1, 2024.
The US Capitol in Washington, DC, US, on Monday, July 1, 2024. Photographer: Al Drago/Bloomberg

米民主党の議会トップやペロシ元下院議長に加え、かつての盟友オバマ元大統領までもがバイデン大統領の選挙戦継続に否定的な見方を示したと伝わりました。トランプ前大統領が激戦7州でリードしているとの世論調査も明らかになり、外堀が埋められつつあるバイデン氏。今週末にも大統領選からの撤退を表明するとの報道も流れています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

遠のく勝利

オバマ元米大統領はここ数日、バイデン大統領の選挙勝利への道は大きく遠のいたと周辺に語っている。オバマ氏の考えについて説明を受けた複数の関係者の話として、ワシントン・ポスト紙が報じた。同紙によると、バイデン氏が候補者としての自身の能力を真剣に考慮する必要があるとオバマ氏は考えており、バイデン氏の選挙戦の将来を巡る協議について内々に関与している。

有力候補

独ロバート・ボッシュが米ジョンソンコントロールズインターナショナル(JCI)の空調事業の買収を巡り有力候補に浮上していることが明らかになった。これには日立製作所とJCIの合弁会社も含まれる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ボッシュは現在JCIと取引の詳細で最終的な協議を進めており、早ければ数週間以内に合意に至る見込みで、規模は5000億円を超える可能性もあるという。

追加利下げの可能性

欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利を3.75%で据え置いた。インフレ率が2%に戻ることを確実にするため、金利を「必要な限り十分に景気抑制的」な水準に維持するとあらためて表明した。ラガルド総裁は記者会見で、9月の次回政策決定会合は「全然決定されていない」と述べた。非公表の協議内容だとして匿名を要請した関係者によれば、政策委員会の間では、年内にあと1回しか利下げできないのではないかとの考えが強まりつつある。

黄金の道

シカゴ連銀のグールズビー総裁は、労働市場のより急激な悪化を回避するため、近く利下げに動く必要がありそうだとの考えを示唆した。労働市場は「間違いなく懸念される分野」だとし、物価圧力が後退する一方で高金利を維持していることで、金融政策は「かなり引き締まってきた」との考えを示した。当局者らは「黄金の道」を危険にさらしているのかとの質問には、即座に「イエス」と回答。失業率を大幅に上昇させずにインフレとの闘いに勝利する見通しのことを、グールズビー総裁は黄金の道と呼んでいる。

スマートグラス開発強化

メタ・プラットフォームズは、サングラスの有名ブランド「レイバン」を展開するフランスのエシロールルックスオティカの少数株式取得について交渉している。メタはスマートグラス(眼鏡型端末)開発の取り組みを強化する。エシロールルックスオティカとこれまでにスマートグラスを共同開発しているメタは、同社株式の最大5%取得を検討している。協議に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。5%の株式は現在の価格で約45億ユーロ(約7700億円)と評価される。投資が実現するという保証はないという。

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