Kara Carlson、Dana Hull

  • 加州での4-6月新車登録台数、テスラは前年同期比24%減少
  • 競合勢の新モデル投入・マスク氏への支持低下もテスラの逆風に

米カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)が18日発表した報告書によると、同州における4-6月(第2四半期)の新車登録台数で、テスラは前年同期比24%減少した。前年比マイナスは3四半期連続。

  テスラの「モデルY」は依然としてカリフォルニア州で最も売れ筋の車種だが、同社の市場シェアは減少傾向にある。CNCDAによると、カリフォルニア州のバッテリー電気自動車(EV)市場に占めるテスラの割合は上半期に53.4%と、前年同期の64.6%から減少した。

  CNCDAのアナリストは「テスラの魅力は失われつつあるようだ。顧客に直接販売するテスラにとって、潜在的な問題を示唆している」と述べた。CNCDAでは、テスラの販売がピークに達した可能性があるとみている。

  ラインアップの刷新が相対的に滞っているテスラにとって、他社の新たなEVモデルは競争上の脅威だ。フォード・モーター、現代自動車、リビアン・オートモーティブはいずれも、カリフォルニア州のEV市場でシェアを伸ばした。EVは同州の自動車販売全体の約5分の1、同州は米国のEV販売全体の3分の1をそれぞれ占める。

  カリフォルニア州では、テスラを率いるイーロン・マスク氏の立場も打撃を受けている。米国最大のEV市場であり、民主党の牙城でもある同州について、マスク氏は公然と批判しているほか、トランプ前大統領をはじめ、共和党の政治家と接近していることが背景にある。  

原題:Tesla’s California Sales Plunge With Competitors Moving In (1)(抜粋)