• 日銀は来週にも利上げ検討との報道、イスラエル首相が米議会で演説
  • システム障害の原因、テスラ決算の波紋、セクストーション
An pedestrian passing the Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan,
An pedestrian passing the Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan, Photographer: Soichiro Koriyama/Bloomberg

マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

来週の会合

日本銀行は来週の金融政策決定会合で、利上げを検討するとともに向こう数年間に債券購入額をほぼ半減させる計画を公表する可能性が高いと、ロイター通信が事情に詳しい関係者の話として報じた。9人から成る政策委員会は近い将来に金利を引き上げる必要性があるとの見解で一致しているものの、それが来週なのか年内の後の時期なのかコンセンサスはないと、関係者はロイターに対して述べたという。

イスラエル首相

イスラエルのネタニヤフ首相は米議会で演説し、イスラム組織ハマスに対する戦争ではイスラエルと米国が結束を維持する必要があると訴えた。民主党議員の多くが演説をボイコットし、議事堂の外では警官隊が催涙スプレーを用いてデモ隊のコントロールにあたった。首相は「われわれが共に立ち上がって起こることは非常に単純だ。つまりわれわれが勝ち、彼らは負ける」と述べた。ハリス氏はバイデン大統領と同様、25日にネタニヤフ首相と会談する。ネタニヤフ首相は演説で、バイデン氏を「誇り高きシオニスト」と称賛して謝意を表明しながらも、26日にはフロリダ州のマールアラーゴでトランプ氏に会う。

障害の原因

米サイバーセキュリティー会社クラウドストライク・ホールディングスは、世界各地に影響が広がった大規模なシステム障害の原因について、ソフトウエアの更新版に欠陥がないかを検査する品質保証ツールに不具合があり、結果的に問題のソフトが顧客に流出してしまったとする報告書を発表した。同社は検出ツールの改善に取り組んでいるとし、ソフト更新版の配布に関して顧客がコントールしやすくすると述べた。今回の大規模障害では、クラウドストライクのミスが世界の重要なビジネスやサービスを完全に麻痺(まひ)させ得ることが浮き彫りになった。

潮目に変化

テスラの4-6月(第2四半期)決算は大きな失望を招き、株価は24日に一時約13%下落した。複数のアナリストが目標株価を下方修正し、少なくとも3人が投資判断も引き下げた。バークレイズのダン・レビー氏は「投資家はテスラの第2四半期決算に総じて困惑し、確信も持てなかった」と指摘。「決算発表から得られた重要な点は、当面の焦点がファンダメンタルズに戻ったということだ」と語った。テスラ株にとって最大の課題は、株価を押し上げるだけの強力な材料が短期的に不足していることだとアナリストは指摘している。

後手に回る

フェイスブックやインスタグラム、ワッツアップを傘下に抱えるメタ・プラットフォームズは、ナイジェリアのユーザーアカウント6万3000件を削除した。性的な写真を使った脅迫に関連したアカウントだという。脅迫の手順を共有していたとして、数千ものアカウントやページ、グループを追加で削除。連邦捜査局(FBI)はこうした「セクストーション(性的画像を使った脅迫)」を含め、米国では子どもを標的とした犯罪が急速に増えていると指摘する。2021年終盤からこれまでに20数人の未成年者がこの犯罪の犠牲となって、自ら命を落とした。10代の男子がその大半を占めるという。

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